【2025年最新版】海外旅行の空港税・出発税はいくら?ヨーロッパ主要国を徹底比較【安い国・高い国リスト】

海外旅行の航空券を予約する際、表示される料金には運賃本体だけでなく、「空港税」や「出発税」といった様々な諸費用が含まれています。これらの費用は、どこから出発するか、どの空港を利用するかによって大きく異なり、「思ったより高い!」と感じることも少なくありません。
この記事では、ヨーロッパの主要国から日本のような長距離路線(EU域外)へ出発する場合にかかる空港税・出発税に焦点を当て、これまでに収集した各国のデータをもとに、諸費用が高い国と安い国を比較してご紹介します。あなたの次の旅行先の費用はどのくらいなのか、ぜひチェックしてみてください。
ヨーロッパ主要国 出発税比較リスト(日本円目安)
ここでは、これまでに見てきたヨーロッパ主要国からの国際線出発(主に日本行きを想定)にかかる税金・サービス料の合計金額を、本日(2025年5月1日)時点での日本円レートに換算した目安で比較し、安い順にリストアップします。金額は、各国の代表的な空港からの出発を想定したものです。
ヨーロッパ出国時の諸費用 安い国・高い国ランキング(日本円目安)
順位 | 国名 | 代表空港等 | おおよその諸費用合計(日本円目安) | 特徴・補足 | 詳細記事へのリンク |
1位 | フィンランド | 一般(空港指定なし) | 約2,986円 | 運輸監理税、保安料、旅客サービス料の3項目が主な費用。比較的シンプルで金額も低め。 | [フィンランドの詳細へ] |
2位 | アイスランド | ケプラヴィーク空港(KEF) | 約3,498円 | 空港サービス料、空港旅客代理料が主な費用。季節(オフピーク10-4月)によって金額が変動。ピーク期は高くなる。(約5,131円)複数通貨での費用があるユニークな例。 | [アイスランドの詳細へ] |
3位 | イタリア | ローマ/フィウミチーノ(FCO) | 約4,944円 | 搭乗税、保安料、地方都市税、旅客サービス料など。空港による金額の差が非常に大きい(ミラノ/マルペンサは約3,630円など)。 | [イタリアの詳細へ] |
4位 | スイス | チューリッヒ空港(ZRH) | 約5,968円 | 空港旅客保安騒音税が主な費用。比較的シンプルだが、他の低額国よりは高め。ジュネーブは若干安価(約5,456円)。 | [スイスの詳細へ] |
5位 | ベルギー | ブリュッセル空港(BRU) | 約6,634円 | 旅客サービス料/保安料、出国税が主な費用。項目数が少なく分かりやすい。 | [ベルギーの詳細へ] |
6位 | ノルウェー | オスロ空港(OSL) | 約6,832円 | 旅客サービス料と航空旅客税が主な費用。航空旅客税が金額の多くを占める。 | [ノルウェーの詳細へ] |
7位 | スペイン | マドリード空港(MAD) | 約7,473円 | 航空保安料、保安税、空港サービス料など。空港による金額の差が大きい(マラガやビルバオは約3,300円台から)。マドリードやバルセロナは高め。 | [スペインの詳細へ] |
8位 | スウェーデン | ストックホルム空港(ARN) | 約9,859円 | 旅客サービス料と航空税が主な費用。航空税が諸費用の中で大きな割合を占める。 | [スウェーデンの詳細へ] |
9位 | フランス | シャルル・ド・ゴール(CDG) | 約10,371円 | 民間航空税、旅客サービス料、国際連帯税、インフラ関係等連帯税、保安税など項目が多い。ビジネスクラス以上は諸費用が大幅に高くなる(約19,726円)。 | [フランスの詳細へ] |
10位 | ドイツ | フランクフルト空港(FRA) | 約20,517円 | 空港保安税、旅客サービス料、航空輸送税が主な費用。航空輸送税(特に長距離)が非常に高く、諸費用合計を押し上げている。空港による旅客サービス料などの差もあるが、航空輸送税の影響が大きい。 | [ドイツの詳細へ] |
11位 | イギリス | ヒースロー空港(LHR) | 約27,565円 | 航空旅客税(APD)、旅客サービス料。航空旅客税(APD)が非常に高く、特に長距離かつビジネスクラス以上になるとさらに高額になる(エコノミー以外は約52,654円)。 | [イギリスの詳細へ] |
※上記の金額は、提供資料に基づき、主に主要空港からの日本のようなEU域外への長距離路線(エコノミークラス運賃を想定)にかかる税金・サービス料の合計を、記事執筆時点の日本円レートで換算した目安です。実際の金額は航空会社、予約クラス、為替レート、時期、税金改定などにより変動します。
まとめ:空港税・出発税が高い国、安い国、その特徴
今回の比較から、ヨーロッパから日本のような長距離路線へ出国する際にかかる空港税・出発税は、国によって、そして同じ国内でも空港によって大きく異なることが改めて分かりました。
- 諸費用が高い傾向にある国: イギリスとドイツは、それぞれ航空旅客税(APD)や航空輸送税といった、距離に応じて高額になる税金があり、特に諸費用が高くなる傾向が見られました。フランスも項目が多く、ビジネスクラス以上は高額です。
- 諸費用が比較的低い傾向にある国: フィンランドやアイスランド(オフピーク期)、イタリアやスペインの一部の空港からは、諸費用が比較的低く抑えられる可能性があります。ただし、イタリアやスペインは空港による差が非常に大きい点に注意が必要です。
- 税金構造の特徴: 国によって税金やサービス料の項目名や構造が大きく異なります。航空旅客税、航空輸送税のように距離やクラスで大きく変動するもの、旅客サービス料や保安税のように空港ごとに設定されているもの、地方税が含まれるものなど様々です。
航空券を選ぶ際は、表示されている「運賃+諸費用=支払い総額」で比較することが最も重要です。諸費用が安い国からの出発や、乗り継ぎを活用することで、総額が変わる可能性もゼロではありませんが、それには乗り継ぎ時間や利便性、そしてその時点での運賃本体価格も含めて総合的に判断する必要があります。
旅の計画を立てる際には、ぜひこの記事を参考に、出発地や経由地の諸費用についても少し意識してみてください。各国の詳細な内訳については、上記のリストにあるリンクからご確認いただけます。
【免責事項】
参照データ:https://www.jtb.co.jp/med/kaigai/rweb/kaigai/images/taxlist.pdf
この記事に記載されている諸費用は、提供いただいた過去の資料に基づき、記事執筆時点での為替レートで換算した目安金額です。税金・サービス料の金額や構造は予告なく変更されることがあります。また、航空会社や予約クラス、購入時期によって実際の支払い金額は異なる場合があります。正確な諸費用は、必ず航空券予約時に各航空会社や旅行会社が提示する明細にてご確認ください。本情報は、あくまで参考としてご利用ください。
それではみなさま、素敵な旅を!
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