ノルウェーのオスロ空港(OSL)から日本へ向かう場合、航空券に含まれる出国税・空港料金はいくらなのでしょうか。フィヨルドやオーロラを楽しんだ後の帰国便でも、最終目的地や乗継の有無によって課税の扱いが変わるため、単純に「国際線一律」とは考えられません。
先に結論:2026年のノルウェー航空旅客税は、最終目的地が欧州の対象国なら61ノルウェークローネ(NOK)、日本など欧州対象国以外なら350NOKです。国の航空旅客税とは別に、オスロ空港を運営するAvinorの旅客料金・保安料金があります。これらの金額は、航空券の税金・手数料の総額ではありません。
【2026年10月更新】以前の本文にあった「国際線の航空旅客税332NOK」「オスロの旅客サービス料117NOK」「合計449NOK(約6,832円)」は、現在の料金として使用しません。ノルウェー税務当局とAvinorが公表する2026年の規定に基づいて内容を整理しました。
ノルウェーからの出発税|2026年の航空旅客税は61NOK・350NOK
ノルウェーの航空旅客税(flypassasjeravgift)は、ノルウェーの空港から出発する対象旅客の航空輸送に対して課される国の税金です。税率は「国内線か国際線か」だけではなく、旅程の最終目的地が所定の欧州対象国に入るかどうかで分かれます。
| 最終目的地の区分 | 2026年の航空旅客税(1人当たり) | 例 |
|---|---|---|
| 欧州の対象国・地域 | 61NOK | ノルウェー国内、デンマーク、フランス、英国など |
| 欧州の対象国・地域以外 | 350NOK | 日本、米国など |
2026年1月1日からの税率です。欧州の対象範囲は税法上の国・地域一覧で決まり、地理的な「ヨーロッパ」と完全に一致するわけではありません。例えばグリーンランドやフランスの海外領土などには例外があるため、詳細は税務当局の対象国一覧を確認してください。
オスロからパリへ向かう旅行を終えるなら通常は欧州向けの区分ですが、オスロからパリで乗り継いで東京まで向かう一連の旅程では、最終目的地が日本であるため350NOKの区分が関係します。予約を別々にした場合などは、旅行書類上の最終目的地や乗継の条件を個別に確認する必要があります。
一次情報:ノルウェー税務当局・2026年航空旅客税/ノルウェー議会の2026年航空旅客税決議
オスロ空港の旅客料金・保安料金【2026年】
国が課す航空旅客税とは別に、オスロ・ガーデモエン空港(OSL)を運営するAvinorは、航空会社向けの旅客料金や保安料金を定めています。2026年の公表額は次のとおりです。
| Avinorの料金区分 | 2026年の料金(1人当たり) | 適用上の注意 |
|---|---|---|
| 通常の出発旅客料金 | 99NOK | 2026年2月1日から |
| 国際線乗継旅客料金 | 37NOK | 所定の国際線乗継旅客 |
| 国内線への乗継旅客料金 | 55NOK | 所定の国内線乗継旅客 |
| 保安料金 | 75NOK | 2026年1月1日から。所定の乗継旅客には課されない |
この表は空港側が航空会社に請求する料金です。航空券の明細に必ず同じ名称・同額で表示されるとは限りません。また、国際線と国内線では付加価値税(VAT)の扱いも異なり、航空会社の料金なども関係します。350NOK+99NOK+75NOKを、あらゆる日本行き航空券の確定諸費用総額とは扱いません。
Avinorの2026年サービスカタログでは、旅客料金が通常出発99NOK、国際線乗継37NOK、国内線乗継55NOKとされ、保安料金75NOKについては乗継旅客には課さないと明記されています。なお、同じ機材・便名で続く所定の通過旅客は、旅客料金そのものが免除される場合があります。
出典:Avinor公式・2026年空港料金一覧/Avinor公式2026年サービスカタログ(旅客料金・保安料金)
オスロ乗継でもノルウェーの航空旅客税はかかる?
ノルウェー税務当局は、所定のトランジット旅客・乗継旅客を航空旅客税の免除対象としています。一方、ノルウェーから旅行を開始する場合には最初の課税対象便が課税され、後続の接続便は免除対象となるという考え方です。最終目的地の区分は、旅行書類に記載された旅程によって決まります。
| 旅程例 | 航空旅客税の基本的な考え方 |
|---|---|
| オスロ → 東京(日本を最終目的地とする旅程) | ノルウェー発、欧州対象国以外が最終目的地のため原則350NOK |
| オスロ → コペンハーゲン(そこで旅行終了) | 欧州対象国が最終目的地のため原則61NOK |
| オスロ → コペンハーゲン → 東京(接続した一連の旅程) | 最終目的地が日本であるため原則350NOK区分を確認 |
| パリ → オスロ → 東京(所定の乗継条件を満たす旅程) | ノルウェーでの乗継便は航空旅客税の免除対象となり得る |
上記は国の航空旅客税の考え方を説明する例で、空港料金や他国の税金まで含めた比較ではありません。別切り航空券、乗継ではなく滞在する旅程などでは適用条件が変わる場合があります。税務上の乗継免除とAvinorの乗継旅客料金は別制度なので、同一の条件だと決めつけないでください。
航空旅客税には2歳未満の子どもなどへの免除もあります。対象年齢や乗継条件を含め、ノルウェー税務当局の公式規定で確認できます。
ビジネスクラス・特典航空券で税金は変わる?
ノルウェーの2026年航空旅客税は、英国APDのようにエコノミーとビジネスクラスで税率が分かれる制度ではありません。最終目的地と免除条件が基本です。ただし、ビジネスクラスの航空券とエコノミークラスの航空券で、支払う運賃・航空会社の追加料金・税金等の合計が同じになるという意味ではありません。
マイルで発券する特典航空券でも、航空旅客税・空港料金などの現金負担が発生する場合があります。必要マイル数だけで判断せず、予約画面のマイル数と現金支払額を分けて比較してください。詳しくは特典航空券でもお金はかかる?税金・燃油サーチャージ・手数料で解説しています。
ノルウェーの出国税・空港税についてよくある質問
Q. オスロから日本へ帰る場合、出国税は350NOKだけですか?
いいえ。350NOKは2026年のノルウェー航空旅客税の長距離向け区分です。これとは別に空港の旅客料金・保安料金、乗継先の税金、航空会社が設定する費用などが加わる場合があります。
Q. ノルウェー国内線にも航空旅客税はありますか?
はい。ノルウェー国内を最終目的地とする対象の航空旅行は、欧州向けの61NOK区分に含まれます。ただし、途中の国内線が海外までつながった旅程の一部である場合などは、最終目的地や免除条件を確認してください。
Q. 乗り継ぐだけなら空港料金もすべて無料ですか?
いいえ。国の航空旅客税が免除される乗継でも、Avinorには国際線乗継37NOK、国内線乗継55NOKという旅客料金区分があります。一方、所定の乗継旅客には75NOKの保安料金が課されないと公式資料に記載されています。制度ごとに確認してください。
Q. 空港の出国審査で税金を別途現金払いしますか?
通常、ここで扱う航空旅客税や旅客関連料金は、航空会社を通じて航空券の料金に反映されます。空港の出国審査で表の金額を追加納付する仕組みではありません。航空券の税金・料金明細で確認してください。
ノルウェーの諸費用まとめ
ノルウェーからの航空旅行では、①国の航空旅客税、②Avinorの旅客・保安料金、③航空会社や経由地に関係する費用を分けて確認することが重要です。2026年の航空旅客税は欧州の対象国が最終目的地なら61NOK、日本などそれ以外なら350NOKです。
以前紹介した449NOKという合計目安や2025年4月の日本円換算額は、現在の諸費用総額として使用できません。旅行前には、航空会社の予約画面に表示される税金・料金・必要マイル数を確認してください。
ほかの国の税金との違いはヨーロッパ13か国の出国税・空港料金比較記事にまとめています。隣国の制度についてはスウェーデンの航空旅客税と空港料金、デンマークの航空旅客税とコペンハーゲン空港料金も参考にしてください。
旧版で使用した参考資料:JTB・海外空港税参考資料。これは旧記事の作成時に参照したもので、今回の現行税率の根拠には使用していません。
それではみなさま、素敵な旅を!
制度確認日:2026年10月29日。ノルウェー税務当局、2026年の航空旅客税決議、Avinorの公式料金表・サービスカタログを参照。空港が航空会社に課す料金と、航空券の実際の請求額は必ずしも一致しません。



コメント