デンマークのコペンハーゲン空港(CPH)から日本へ帰国するとき、航空券に含まれる出国税や空港料金はいくらなのでしょうか。2025年からデンマークでは航空旅客税が導入され、2026年は日本などの長距離行きに1人320デンマーククローネ(DKK)の税率が適用されます。
先に結論:2026年にデンマークから出発し、通しの旅程の最終目的地が日本となる一般的な課税対象旅客の航空旅客税は320DKKです。コペンハーゲン空港には別途、旅客料金・保安料金・ハンドリング料金があり、デンマークを出発地にする場合と乗継地にする場合で料金区分が変わります。320DKKだけが航空券の現金負担の総額ではありません。
【2026年10月30日更新】2026年の税率と、同年4月1日から適用されたコペンハーゲン空港の公式料金を確認しました。旧記事にあった「旅客サービス料221.67DKK」「乗継117.85DKK」「約5,145円」という数字は、2026年の現行料金・確定総額として使いません。
デンマークの出国税|2026年は日本行き320DKK
デンマークの航空旅客税(Passenger tax on airline travel/Passagerafgift)は、2025年1月1日に導入された国の税金です。税率は単純な「国内線・国際線」の区分ではなく、航空券に記載された最終目的地の国・地域によって決まります。
| 最終目的地の区分 | 2025年 | 2026年 | 2027年 |
|---|---|---|---|
| 欧州内 | 30DKK | 30DKK | 30DKK |
| 中距離 | 250DKK | 260DKK | 270DKK |
| 長距離(日本など) | 300DKK | 320DKK | 340DKK |
出典:デンマーク税務当局。税率は原則としてデンマークからの予定出発日が属する年で判定されます。2027年の数字は税務当局が公表した税率であり、2026年の料金と混同しないでください。
「欧州内」「中距離」の対象は法令上の目的地リストに基づきます。日本はこれらのリストに含まれないため長距離区分です。例えばコペンハーゲン→ヘルシンキ→東京を通しの航空券で予約した場合、ヘルシンキまでの最初の区間だけを見て欧州内30DKKと判定するわけではありません。
一方、コペンハーゲン→ヘルシンキで航空券の旅程が終了し、その後に別途購入した航空券で東京へ向かう場合は、元の航空券の最終目的地が異なります。別切りにした方が必ず安くなるという意味ではなく、航空運賃や空港料金、乗継時のリスクも増えることがあります。
国税の一次情報:デンマーク税務当局・航空旅客税/税率と最終目的地の判定規則。
コペンハーゲン空港(CPH)の空港料金【2026年4月改定】
航空旅客税とは別に、コペンハーゲン空港の運営会社は航空会社に対して旅客料金・保安料金・ハンドリング料金を請求しています。2026年4月1日施行の公式料金表では、一般的な出発旅客に関係する金額は次のとおりです。
| 空港料金の項目 | 通常の出発旅客 | 所定の乗継・通過旅客 |
|---|---|---|
| 旅客料金(Passenger charge) | 141.92DKK | 61.18DKK |
| 保安料金(Security charge) | 70.04DKK | 38.88DKK |
| ハンドリング料金(Handling charge) | 23.18DKK | 23.18DKK |
出典:コペンハーゲン空港「Charges Regulations applying to Copenhagen Airport」(2026年4月1日改定)第2.2〜2.4節。金額は原則として航空会社向けの料金で、空港規定上はVATを含まない額です。航空券の「税金・料金等」に必ず同一名称・同額で表示されるという意味ではありません。
同空港には、GO施設を利用する所定の通常出発旅客向けに117.75DKKという別の旅客料金もあります。そのため、通常出発の141.92DKKがすべての航空券に無条件で適用されるとは限りません。また、ファストトラック「CPH Express」を利用する場合の追加保安料金は、一般の保安料金とは別に定められています。
注意:これらの空港料金と国の航空旅客税を単純に足し、すべての利用者に共通する「空港税の総額」として表示するのは適切ではありません。利用する空港施設・乗継形態・料金の徴収方法で変わるため、最終的な現金負担は予約画面の内訳を確認してください。
空港の一次情報:コペンハーゲン空港公式・料金規定一覧/2026年4月1日施行の公式料金PDF。
さらに航空安全監督負担金もある|2026年は10.25DKK
デンマークには、航空会社が負担する航空安全監督負担金(Safety contribution charge)もあります。デンマークの航空当局が公表する2026年の国内空港出発分の額は、対象旅客1人につき10.25DKKです。
これは空港の「保安料金70.04DKK」とは異なる、民間航空の安全監督に関する当局への負担金です。2歳未満の子ども、所定の乗継・通過旅客、勤務中の航空会社スタッフなどには対象外の規定があります。これも旅行者が空港窓口で個別に支払う費用だと決めつけず、航空券の明細で確認してください。
公式資料:デンマーク交通当局・航空関連手数料と安全監督負担金/英語版・Safety Contribution Charge。
コペンハーゲンで乗り継ぐと、航空旅客税は免除される?
デンマークの航空旅客税では、飛行機で到着した人が同じ空港から24時間以内に次の便へ接続するなど、所定の条件を満たす場合に乗継・通過旅客の免税規定があります。2歳未満の子どもも対象外です。遅延によって接続が24時間を超えた場合には例外の規定があります。
ただし、乗継が24時間以内であれば無条件で免税になるわけではありません。税法上、航空券などの旅程がつながっていることが重要です。別切り航空券で自分で乗り継ぐ場合は免税を前提としないでください。
さらに、国の航空旅客税が免除されても、空港の乗継料金までゼロになるわけではありません。CPHの料金規定では、所定の乗継旅客に旅客料金61.18DKK、保安料金38.88DKKが設定されています。空港側の乗継区分は同一航空券・別便名・到着から予定24時間以内・元の空港へ引き返す旅程でないことなどが条件で、セルフコネクションは通常出発旅客として扱われます。
| 旅程例 | 確認すべきこと |
|---|---|
| CPH → 東京(デンマークから旅行開始) | 2026年の日本向け航空旅客税は原則320DKK。通常出発旅客の空港料金も確認する。 |
| CPH → ヘルシンキ → 東京(通しの航空券) | 最終目的地が日本なら、原則として長距離320DKK区分を確認する。 |
| パリ → CPH → 東京(通しの航空券・所定の乗継) | デンマークの航空旅客税は免税となり得るが、CPHの乗継旅客向け空港料金は別。 |
| パリ → CPH、CPH → 東京を別々に予約 | 乗継時間だけで免税・割引を判断しない。再チェックインや預入手荷物の扱いも確認する。 |
上表は制度上の確認ポイントを説明するものであり、各経路の航空券が販売されていることや、特定の料金が必ず徴収されることを保証するものではありません。税務当局の乗継免税の規定と、CPH公式の乗継案内を確認してください。
マイルで帰国する場合、必要マイル数以外に何を比較する?
マイルを使った特典航空券でも、国の航空旅客税や空港料金などが現金で必要になる場合があります。デンマークの航空旅客税は今回確認した範囲では英国のAPDのようにエコノミー・ビジネスクラスで税率が分かれる制度ではありませんが、搭乗クラスが異なれば航空券の現金負担全体も同じになるという意味ではありません。
- 同じ日付・出発地・座席クラスで、必要マイル数と現金支払額を別々に確認する。
- 経由地や発券プログラムを変えた場合、燃油サーチャージなど航空会社側の費用も含めて比較する。
- 出発空港を他国へ変更する場合、鉄道・ホテル・移動時間や別切り航空券のリスクを追加する。
特典航空券に必要な税金や燃油サーチャージの基本は、特典航空券でもお金はかかる?税金・燃油サーチャージ・手数料で解説しています。コペンハーゲンと他国を比較する際は、ヨーロッパ13か国の出国税・空港料金比較も参考にしてください。
デンマークの出国税・空港税でよくある質問
Q. デンマークから日本に帰る出国税は320DKKだけですか?
いいえ。320DKKは2026年の長距離向け航空旅客税です。コペンハーゲン空港には旅客料金・保安料金・ハンドリング料金が別にあり、航空安全監督負担金や航空会社設定料金なども関係する場合があります。最終的な支払額は航空券の予約画面で確認してください。
Q. 2027年にコペンハーゲンから日本へ帰る場合は?
デンマーク税務当局が公表している2027年の長距離向け航空旅客税は340DKKです。一方、コペンハーゲン空港の旅客・保安関連料金は別途改定され得るため、2026年4月の空港料金をそのまま2027年の料金として使わないでください。
Q. デンマークで乗り継ぐだけなら税金・料金は無料ですか?
いいえ。所定の条件を満たす乗継旅客は国の航空旅客税が免除されますが、CPHの空港料金には別途乗継旅客向けの区分があります。国税の免除と空港側の請求料金は分けて考える必要があります。
Q. ビジネスクラスならデンマークの航空旅客税は高くなりますか?
デンマークの航空旅客税は最終目的地の区分で税率が定められ、搭乗クラスによる別税率はありません。ただし、航空会社や発券方法によって税金以外の料金が異なる場合はあります。
まとめ|2026年の日本行き航空旅客税は320DKK。空港料金とは別
2026年のデンマーク航空旅客税は、最終目的地が日本などの長距離区分なら320DKKです。2027年の税率は340DKKと公表されています。コペンハーゲン空港では2026年4月からの通常出発旅客料金141.92DKK、乗継旅客料金61.18DKKなどが別に定められています。
国の税金と空港の料金は、対象となる旅客や乗継の条件が異なります。旧記事の221.67DKKと円換算額を現在の総額と考えず、航空会社の予約画面に表示された現金支払額を確認することが大切です。
北欧のほかの国との違いは、航空旅客税が廃止されたスウェーデン、ノルウェーの航空旅客税とオスロ空港の料金も参考にしてください。
旧記事の参照資料:JTB・海外空港税参考資料。旧記事作成時の資料として残しますが、2026年の料金の根拠には使用していません。
それではみなさま、素敵な旅を!
制度確認:2026年10月30日。デンマーク税務当局、コペンハーゲン空港の2026年4月1日料金規定、デンマーク交通当局の安全監督負担金を参照。税率・空港料金は改定され得るため、実際の航空券購入時には各公式資料と予約明細を確認してください。



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