次のヨーロッパ(フランス)旅行が迫ってきて、円安でコストにちょっと震えつつ、この記事を書いています。しかも最近は、クレジットカードの海外利用時にかかる海外事務手数料が引き上げられる動きもあり、「レート以外の上乗せ」も無視できない状況です。
海外旅行や外貨決済って、円安のときほどダメージが大きいですよね。
たとえば執筆時点(2025年12月27日)で、ドル円は1ドル=約156円台、ユーロ円は1ユーロ=約184円台。
この水準だと、同じ100ドルの支払いでも約15,600円前後。ユーロ建てのホテルや交通費も、円換算すると「思ったより高い…」が起きやすいです。
円安に加えて、クレジットカードの海外利用では海外事務手数料が3%台に改定される例も出てきてますよね。外貨決済は「円安レート」だけでなく、この上乗せも含めて考える必要があります。
さらに海外でクレジットカード決済をすると、為替は「ニュースで見る為替レート」ではなく、国際ブランド(Visa/Mastercardなど)の換算レートや、カード会社が定める処理ルール(反映タイミング)で円換算されます。そこに海外事務手数料も上乗せされるため、表示価格より高く感じることがあり、積み重なると地味に痛いんですよね。
僕はこの「じわじわ削られる感じ」を減らすために、海外旅行では Revolut(レボリュート) をよく使っています。先日の韓国旅行でも多用しましたし、来年のフランス行きに向けても必要分をあらかじめチャージしておく予定です。
この記事では、
- Revolutが海外で便利な理由
- メリット・デメリット(向き不向き)
- 料金プラン(無料/プレミアム/メタル)の違い
- (必要な人向け)紹介キャンペーンの条件と失敗しない進め方
を、公式情報ベースで整理します。
Revolutが海外旅行・外貨決済で便利な理由

1)海外事務手数料0%
Revolut側の海外事務手数料は0%(プラン共通)となっています。
2)外貨両替の無料枠/週末手数料がわかりやすい
- 無料(スタンダード):月30万円まで両替手数料無料、週末は追加1%
- 有料(プレミアム/メタル):両替手数料無料が無制限、週末も追加手数料なし
→ 旅行前に「平日に両替しておく」と、余計なコストを避けやすいです。
3)海外ATMの無料枠がある
- スタンダード:月25,000円
- プレミアム:月50,000円
- メタル:月100,000円
料金プラン比較
Revolut日本の料金プラン(個人向け)は、ページ上では主に スタンダード/プレミアム/メタル の3つが案内されています。
スタンダード(無料)
- 月額:無料
- 両替無料枠:月300,000円まで(週末は追加1%)
- 海外ATM無料枠:月25,000円
- カード配送:普通郵便500円 / 速達2,000円
- カードのカスタマイズ発行料:700円/枚
- 貴金属取引手数料:1%
向いてる人:年に数回の海外旅行/外貨決済がある、まず試したい人。
私も現在はこのプランで使っています。
プレミアム(月額980円 or 年額9,800円)
- 料金:980円/月、または9,800円/年
- 両替:無制限で手数料無料(週末も追加なし)
- 海外ATM無料枠:月50,000円
- パートナー特典:年間49,500円相当と案内
- カード配送:無料の速達便
- 貴金属取引手数料:0.5%
向いてる人:外貨両替をよくする/週末も動く/旅行が多い人。
旅行中に追加での両替が土日に発生する場合は検討しても良いのかも?
また、空港ラウンジが割引価格で使える、VPNなどの特典も。
メタル(月額1,980円 or 年額19,800円)
- 料金:1,980円/月、または19,800円/年
- 両替:無制限で手数料無料(週末も追加なし)
- 海外ATM無料枠:月100,000円
- キャッシュバック:カード支払いの1%(上限 月5,000円)
- パートナー特典:年間133,640円相当と案内
- カード配送:無料の速達便
- 貴金属取引手数料:0.5%
向いてる人:旅行頻度が高い/外貨決済が多い/特典(サブスク系)も活用したい人。
メリット・デメリット(正直に)
メリット
- 海外事務手数料0%
- 両替無料枠&週末手数料がプランで明確(有料は週末も無料)
- 海外ATM無料枠がある(上位ほど増える)
- 有料プランは配送が無料・カスタムカードも無料
デメリット(注意点)
- 無料プランは「週末両替1%」がある
- 無料プランはカード配送料がかかる
- ホテル/レンタカーなど、デポジット用途で相性が悪い場面はあり得る(メインカード併用が安心)
海外旅行前の準備(僕のやり方)
- 両替は基本平日に(無料プランの週末1%を避ける)
- 旅先の支払いは基本「現地通貨」を選ぶ(DCC回避)
- メインのクレカも併用(保険・デポジット・万一の逃げ道)
- 少額入金、両替を試しておく (操作性、使い方に慣れておく)
- 少額決済を日本でやってみる (操作性、使い方に慣れておく)
基本的には事前に入金をしておいて、両替しておく。
これで予算管理と、外貨決済時や両替時の手数料を減らすことができると思います。
入金方法(チャージ)の種類と注意点
入金方法は大きく3つ(日本向け)
Revolutへの入金(チャージ)は主に次の方法があります。
- カードでチャージ(クレカ/デビット/プリペイド):アプリの「チャージ」から。
- Apple Pay / Google Payでチャージ:カードをWalletに登録している人向け。
- 国内銀行振込で入金:アプリで口座情報(楽天のバーチャル口座情報)を確認して振込。
※この他、SWIFTによる海外送金なども案内があります
(用途が限定的なので、必要な人は公式確認)。
※入金できないクレジットカードや、手数料の差異に注意
Mastercardブランドのクレジットカード、デビットカードからのチャージは手数料無料です。
※VISAカードもデビットカードは無料のようですね。

※手数料の扱いはカード種別や時期で変わることがあります。実行前にアプリのチャージ画面で表示を確認してください。
カードでチャージしたお金は「ATM出金・送金」に使えない

ここはとても大事です。
クレジットカード/デビットカード/(Apple Pay/Google Pay含む)でチャージした資金は、原則として「買い物用途のみ」で、送金やATM出金には使えません。
Revolut側ではこの扱いを「monetisable balance(出金・送金に使える残高)」として区別しており、ATMで現金を引き出したい場合は “銀行振込で入金する” のが確実です。
旅行中に「現金も必要かも」という人は、カードチャージだけで完結させず、必要に応じて銀行振込入金も検討すると安心かと。
入金額の上限
公式の案内では、金額の上限がいくつか明記されています(変更の可能性あり)。
- カードチャージ:1回あたり 最大100万円(目安)
- 即時の銀行入金(instant bank top-ups):2,000円〜100万円
- 銀行振込(受取):100万円を超える受取はできない旨の注意あり
(超える場合は組戻しが必要になる可能性)。
Revolutでキャッシュバック
※キャッシュバックは大きく2種類あります。
- メタル特典:カード支払いに対するキャッシュバック(例:1%/上限あり)
- 提携ショップ:対象ショップでの支払いでキャッシュバックが出ることがあります(案件は入れ替わります)
例:AirAsia / Trip.com / iHerb / カタール航空 / Temu / Norton など
上記は一部ですが、Revolutでの支払いでキャッシュバックが受けられる場合があります。とはいえ、ポイントサイト経由の方がお得なケースも多いので、ここは使い分けでOKです。
もう一度確認しておきたい注意点
海外で便利なRevolutですが、使い方を間違えると「思ったのと違う…」となりますので、最後に注意点をおさらいしておきます。
✅ 1)カード(クレカ/デビット/プリペ)入金分はATM出金・送金に使えない
Revolutは残高が用途別に扱われることがあり、カードでチャージしたお金は原則として“買い物用”です。
ATMで現金を引き出したい/送金に使いたい場合は、基本的に銀行振込で入金しておくのが安全です。
✅ 2)カード入金(チャージ)は無料とは限らない(手数料が出ることがある)
カードチャージは便利ですが、カード種別や条件によって手数料が発生します。Apple Pay / Google Pay経由でも、元になるカードの条件で手数料が出ることがあります。
※手数料や条件は変更されることがあるので、実行前にアプリの表示を必ず確認してください。
✅ 3)そもそもカード入金に使えないカードがある
カード入金(チャージ)には対応カードの制限があります。例として、Amex / JCB / UnionPayは非対応と案内されています。
✅ 4)ガソリンスタンドは「仮売上(15,000円)」がかかることがある
国内のガソリンスタンドでは、利用額に関係なく15,000円を一時的に仮押さえが入ります。
残高がギリギリだと決済が通らない原因になるので、給油時は少し余裕を持っておくと安心です。

✅ 5)ホテル/レンタカーのデポジット(事前承認)は「解放まで時間がかかる」ことがある
ホテルやレンタカーでは、保証金として「事前承認(デポジット)」を取られることがあります。
この保留はRevolut側で即解除できず、加盟店側の処理や期限まで待つ必要が出る場合があります。
✅ 6)旅先の端末で「JPY決済」を勧められたら基本は“現地通貨払い”が無難
海外の決済端末で「円で払いますか?」と出ることがありますが、これはレートが不利になりやすい(DCC)ので、基本は現地通貨を選ぶことがRevolutではおすすめされています。

まとめ
Revolutは、円安で海外旅行のコストが上がりやすい今だからこそ、「外貨決済のムダ(不利なレートや手数料)を減らすためのツール」として使い勝手が良いサービスだと思っています。旅行前に外貨を準備できて、支出管理もしやすいのは大きなメリットです。
一方で、カード入金分はATM出金・送金に使えないなど、知っておかないと困るルールもあります。だからこそ僕のおすすめは「Revolut一本化」ではなく、メインのクレジットカード+Revolutの併用です。
- まず試すなら:「スタンダード(無料)」で十分
- 両替額が大きい/週末も動くなら:プレミアム
- 外貨決済が多く、特典も活かしたいなら:メタル
いまは円安だけでなく、海外事務手数料の見直しもあって、外貨決済のコストを抑える工夫が以前より重要になっていると感じます。Revolutは「得する」というより、ムダを減らすための選択肢として、海外旅行時には十分アリです。
内容が参考になった方で、Revolutが合いそうなら こちら から始めてもらえると励みになります。
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それでは、素敵な旅を!



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