はじめに|この記事について(個人の感想です)
この記事は、あくまで私個人の感想と体験をまとめたものです。
マイルの世界はとても奥が深く、ここに書いていることがすべてではありません。
もっと上手な貯め方・使い方をされている方も、たくさんいると思います。
その前提のうえで、
「私はこんな考え方でマイルと付き合ってきました」
という一例のお話です。
マイルは、貯めれば必ず報われるものではありません。
特典航空券の枠は限られ、必要マイル数も変動します。
思った通りに取れないことも、決して珍しくありません。
それでも、
マイルの現実を理解し、期待値を上げすぎずに向き合えば、
毎年ヨーロッパへ、夫婦2人でビジネスクラス以上の旅を続けることは可能
だと感じています。
今回の記事内容は全てビジネスクラス以上での発券を想定してのお話です。
エコノミークラス、プレミアムエコノミークラスでは状況は異なりますのでご注意ください。
私の立ち位置はマイル上級者ではないという前提
最初に立ち位置をはっきりさせておきます。
私は、自分をいわゆる「マイル上級者」だとは思っていません。
- 裏技や大量案件を追い続けているわけではない
- マイルのために生活を大きく変えているわけでもない
- 普段の生活の延長線上で、マイルと付き合っている
マイルは、あくまで「旅を実現するための手段」。
マイルを貯めること自体が目的にならないよう、距離感は常に意識しています。
JGC・SFCなどのステータスについて
JGCやSFCを持っていることで、多少有利になる場面があるのかもしれません。
ただ、それが特典航空券発券の決定打になるとは、個人的には感じていません。
上位ステータスや、有償で多く搭乗している優良顧客には当然かないませんし、
「ステータスがあるから簡単に特典が取れる」という感覚はありません。
少なくとも、
ステータスがある=2名分のビジネスクラス特典が簡単に取れる
とは思えない、というのが正直なところです。
別の部分でのメリットがある事は感じてますが、今回のお話とはそれるのでまたの機会に。
先に知っておきたいマイルの現実とデメリット
マイルを始めた頃、私自身もいくつか勘違いしていました。
- マイルを貯めれば特典航空券は取れる
- 必要マイル数は固定されている
- マイルさえ使えば無料で海外旅行
実際は、そう単純ではありません。
- 特典航空券の枠は限られている
- 必要マイル数は変動する
- 諸税やサーチャージが高額になることもある
マイルがあっても、空席なし。または発券するのは大変です。
さらに最近は、
航空会社のルール変更や改悪、円安の影響もあり、
以前よりも「お得さ」は感じにくくなっているのが正直なところです。
それでもマイルを使い続けている理由
では、なぜそれでもマイルを使い続けているのか。
理由はシンプルで、
ヨーロッパ路線のビジネスクラスを、現金で買い続けるのは現実的ではない
からです。
お得度は確かに下がっています。
それでも、現金購入と比べたときのハードルの差は、今でも大きいと感じています。
行き先や時期、航空会社で値段は異なりますが1人往復50万円以上、2名で100万円はザラです。
「昔ほど甘くはないけれど、まだ意味はある」
私は今のところ、そんな距離感でマイルと付き合っています。

まず大切な考え方|行き先から逆算してマイルを選ぶ
マイルの話で見落とされがちですが、
行き先(目的地)を決めて、そこに行きやすいマイルを貯める
これはとても重要です。
私の目的地は、メインがフランス、そしてヨーロッパです。
そのため、
- ANAやJAL
- それぞれが加盟するアライアンス
- フランスであればエールフランス
といった選択肢が自然に出てきます。
行き先がアジアや北米であれば、
貯めるべきマイルや使いたいマイルは、当然変わってくるはずです。
日本にはANAとJALという大手2社があり、世界中へアクセスできる環境が整っています。
これはかなり恵まれている点だと思います。
ただし、貯めやすいかどうかと、使いやすいかどうかは別
という点は、意識しておいた方がいいと感じています。
マイルの貯め方|
私のマイルの貯め方は、とてもシンプルです。
- 日常のクレジットカード決済
- 無理のない範囲でのポイ活
- 必要に応じたマイル購入(バイマイル)
一時的なキャンペーンに全力を出すよりも、
長く続けられる形で、コツコツ貯めてる感じです。
特別な方法は使っていないので爆発的にマイルが増える事もありませんし、ネットで一般的に言われてるような方法がメインです。
経済的に余裕がある、出張などのビジネストリップも活用できる方は、また違う戦略もあるでしょう。
マイルを「買う」という選択肢について
マイル購入については、賛否があります。
私自身も、常にマイルを買うわけではありません。
- 空席が確認できている
- あと少しで必要マイル数に届く
- 単価的に納得できる
こうした条件が揃ったときに、
不足分を補う手段として使う、という位置づけです。
近年は円安の影響もあり、
バイマイルのコストは明らかに上がっています。
そのため、有償購入と比較すべき場面は増えたと感じています。
割高だと感じるときは、無理に使いません。
バイマイルは万能ではなく、あくまで調整手段です。

マイルの使い道|最初から決めている条件
私の場合、マイルの使い道はかなり明確です。
- ヨーロッパ路線
- 大人2名(夫婦)
- ビジネスクラス以上
条件を先に決めているため、
中途半端な使い方でマイルを消費することはほとんどありません。
「何に使うか」、「どう使う」を決めてから貯める。
それだけで、マイルとの付き合い方はかなり変わってくるかと思います。
夫婦2人・ビジネスクラス特典の難しさ
これははっきり言えます。
1名と2名では、難易度がまったく違います。
1名なら取れる席が、2名になると一気に選択肢が狭まります。
それでも、私の場合は基本的に必ず2名。
別々に行くという選択肢は考えていません。
そのため、
2名で狙うなら「柔軟さ」はほぼ必須だと感じています。
工夫してきたこと|失敗はなくても楽ではない
大きな失敗をした経験はありません。
ただし、それは「何も考えずに取れた」という意味ではありません。
以前は、往復で発券しなければならないルールがあり、
正直かなり苦労した時期もありました。
その際は、
往復で航空会社を分けてでも取る。行く。
発着地を柔軟にする。
などという判断をしてきました。
- 定期的に空席を確認する
- 一つのルート、航空会社、発着地に固執しない
- 目的地まで一直線でなくても、欧州内移動で調整する
マイルは目的ではなく、あくまで手段。
多少の支払いは覚悟したうえで判断しています。

参考:これまでの渡航実績
- 2018年:ANAマイルでハワイ
- 2019年:ANAマイルでヘルシンキ/エストニア
(別途、有償でアリタリア航空ビジネスクラス〈マニフィカ〉でイタリア)
【アリタリア航空マニフィカ】ビジネスクラスで行ったローマ、フィレンツェ、ミラノ、ベネチアの旅【イタリア旅行記】 - 2022年:JAL・ANAマイルでフランス
- 2023年:フィンエアーマイルでアイスランド
【Finnair】AY062 フィンエアー ビジネスクラス搭乗記 羽田~フィンランド【HND-HEL】 - 2024年:JAL・ANAマイルでフランス、スイス、バルセロナ
【スイス航空】ビジネスクラスで行くヨーロッパ旅行記 旅のしおり【2023年12月-2024年1月】
【JAL JL045】羽田〜パリ ビジネスクラス搭乗記 SKY SUITE BOEING 777-300ER【HND -CDG 2024年8月】
【ANA NH216】パリ〜羽田 ビジネスクラス搭乗記 BOEING 787-9【CDG – HND 2024年8月】 - 2025年:JAL・エールフランスでフランス(JALファーストクラス含む)
【JAL JL045】羽田〜パリ 国際線ファーストクラス搭乗記 SKY SUITE BOEING 777-300ER【HND -CDG2025年1月】
【エールフランス AF282】パリ〜羽田 新型ビジネスクラス搭乗記 BOEING 777-300ER【CDG-HND2025年1月】
【エールフランス AF187】羽田〜パリ 新型ビジネスクラス搭乗記 BOEING 777-300ER【HND-CDG 2025年7月】
【エールフランス AF186】パリ〜羽田 新型ビジネスクラス搭乗記 BOEING 777-300ER【CDG-HND 2025年7月】 - 2026年:フランス・バルセロナ予定(マイル利用予定)
【ANA】マイルでビジネスクラス特典航空券。NH215/NH216で羽田〜パリ往復メモ【2026年搭乗予定】
一部記事にしていないズボラさが出てしまってますが、コロナ以降は毎年ヨーロッパにビジネスクラスで出かけることができています。
年齢、体調や仕事の都合などもありますが、今のうちに行っておきたいので行ける時は年に2回です。
マイルが向いていない人もいる
正直に言うと、マイルが向いていない人もいます。
- 日程を一切動かせない
- 行き先を固定したい
- 必ず希望クラスで行きたい
2名以上でビジネスクラス特典を狙う場合、
柔軟さがないと厳しいのが現実です。
これは良し悪しではなく、相性の問題だと思っています。

これからマイルを始める人へ
最後に、これからマイルを貯めようか考えてる方で、ビジネスクラス以上を狙ってる方へ
- 期待しすぎないこと
- 行き先や日程の柔軟性を大切にすること
「希望日に、希望クラスで、希望の行き先に行ける」
そんな前提は、最初から持たない方が楽です。
取れる特典航空券の中で、旅を組み立てる。
それが、マイルと長く付き合っていくコツだと思っています。
以上
簡単ではありますが、私の頭の中の整理もかねて簡単にまとめました。
マイルで世界へのアクセス、海外旅行は大きく幅が広がるとは思います。
ただ今回このような記事を書いたのは、美化されすぎてる部分もあるのかな?と思うからです。
SNS、ネット上では甘い誘い文句などを見かける事もありますが、年々マイルは使いにくくなってるようにも思えます。
とはいえ、マイルの貯め方も使い方も人それぞれなのでご自身に合った使い方で、旅を楽しめればそれが一番かと思います。
それではみなさま、素敵な旅を!


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