JALマイルを使い、羽田―パリのビジネスクラス特典航空券を夫婦2人分、往復で発券しました。
必要だったのは228,000JALマイル+352,120円。1人あたりでは、往復114,000マイル+176,060円です。
同じ日程のJALビジネスクラスを現金で購入すると、2人で1,675,540円。特典航空券でも諸税と燃油サーチャージだけで35万円を超えましたが、単純計算では1JALマイルを約5.8円相当で使えたことになります。
この記事では、往路・復路それぞれの必要マイルと支払額、有償航空券との比較、燃油サーチャージが高い時期でも発券した理由をまとめます。往復を別々に発券したことで、パリ発だけ燃油サーチャージの計算基準が変わる点も整理しました。
JALマイルでパリ往復ビジネスクラスを発券した費用
今回予約したのは、羽田―パリ間のJAL直行便ビジネスクラスです。往路と復路はそれぞれ片道の特典航空券として発券しました。
| 区間 | 利用人数 | 必要マイル | 税金・燃油サーチャージなど |
|---|---|---|---|
| 羽田→パリ | 2人 | 114,000マイル | 143,100円 |
| パリ→羽田 | 2人 | 114,000マイル | 209,020円 |
| 往復合計 | 2人 | 228,000マイル | 352,120円 |
JAL特典航空券の検索画面を見る(2人分)


1人あたりに分けると、次のとおりです。
| 区間 | 必要マイル | 現金の支払額 |
|---|---|---|
| 羽田→パリ | 57,000マイル | 71,550円 |
| パリ→羽田 | 57,000マイル | 104,510円 |
| 1人往復 | 114,000マイル | 176,060円 |
特典航空券は「マイルがあれば無料」と思われがちですが、国際線では燃油サーチャージ、空港税、航空保険特別料金などを別途支払う必要があります。今回も、マイルとは別に2人で35万円以上の現金負担がありました。
JALのパリ線ビジネスクラスは片道57,000マイル
JAL公式の必要マイル数表では、日本―パリ線ビジネスクラスの基本マイル数は1人片道57,000マイルです。
- 1人片道:57,000マイル
- 1人往復:114,000マイル
- 2人片道:114,000マイル
- 2人往復:228,000マイル
ただし、これは基本マイル数で予約できる空席がある場合の数字です。
JAL国際線特典航空券には「特典航空券PLUS」があり、同じ路線でも必要マイル数は予約時の空席状況によって増えます。パリ線ビジネスクラスは、公式表ではPLUS利用時の最大値が片道441,000マイルと案内されています。
もちろん、常に441,000マイルが必要という意味ではありません。ただ、同じ羽田―パリ路線でも、基本マイルで取れるか、PLUSの設定になるかで必要数に大きな差が出ます。
今回のポイントは、夫婦2人分の往復を、いずれも基本マイル数の57,000マイルで確保できたことです。2名分を同じ便で取れるかどうかは、検索した時点の空席状況によって変わります。
燃油サーチャージと諸税だけで2人352,120円
今回、個人的にいちばん重く感じたのは現金の支払いです。
往路が2人で143,100円、復路が209,020円。合計は352,120円で、復路のほうが65,920円高くなりました。
1人あたりでは、羽田発71,550円に対して、パリ発104,510円。その差は32,960円です。
この金額には、燃油サーチャージだけでなく、出発地ごとの空港税や航空保険特別料金なども含まれます。予約画面に表示された合計額を、すべて燃油サーチャージと説明するのは正確ではありません。
ANA・JALの燃油サーチャージがいつ、いくら変わるのかは、ANA・JAL燃油サーチャージの最新額と改定の見通しで整理しています。
往路と復路を別発券すると、パリ発はユーロ建てになる
今回のように往路と復路を別々の片道航空券として発券した場合、燃油サーチャージは、それぞれの航空券の旅行開始国によって計算されます。
- 羽田→パリ:日本を出発する旅程のため、日本円建ての設定額。
- パリ→羽田:欧州を出発する旅程のため、欧州発のユーロ建て設定額。
私が比較した時点の設定額は、次のとおりでした。
| 発券した区間 | 比較時点の設定額 | 当時公表されていた次回改定後 | 1人あたりの差額 |
|---|---|---|---|
| 羽田→パリ | 65,000円 | 50,000円 | 15,000円 |
| パリ→羽田 | 386ユーロ | 280ユーロ | 106ユーロ |
日本を出発する往復旅程としてまとめて発券する場合は、2人往復で「15,000円×4区間=60,000円」と計算できるケースがあります。
しかし、今回は羽田発とパリ発を別発券しているため、この計算をそのまま当てはめることはできません。設定額ベースでは、2人分の差額は30,000円+212ユーロ相当です。実際の円換算額は、発券時の換算レートや税金の変動によって変わります。
復路の209,020円についても、ユーロ建て燃油サーチャージと各種税金を含む合計額です。個別の税目は予約画面の内訳で確認し、金額だけから決めつけないようにしています。
JAL公式|日本発旅程の燃油サーチャージ
JAL公式|日本発以外の旅程の燃油サーチャージ
燃油値下げを待たずに発券した理由
次の改定まで待てば、燃油サーチャージの負担が下がることは分かっていました。それでも今回は、夫婦2人分のビジネスクラスを基本マイル数で確保することを優先しました。
理由は単純で、燃油サーチャージが下がっても、同じ便を同じ57,000マイルで予約できる保証はないからです。
基本マイルの空席がなくなれば、特典航空券PLUSで必要マイルが増えるか、希望する便そのものを予約できなくなることがあります。2人で同じ便を利用したい場合は、1席だけ空いていても旅程は完成しません。
燃油サーチャージを安くすることだけを追いかけるより、必要マイル数、現金負担、夫婦2人の空席をまとめて比較した結果、今回は先に発券する判断をしました。
キャンセルして取り直せば安くなる?
JAL国際線特典航空券は、発券後に予約をそのまま変更できません。変更する場合は、発券済みの航空券を取り消して払い戻し、新たに予約する必要があります。
取消手数料は、航空券1冊につき3,100円です。今回のように夫婦2人分の往路・復路を別々に発券している場合、すべて取り直すと4冊分で12,400円かかります。
ただし、もっと大きい問題は、取り消した座席が基本マイル数の特典枠として再び予約できるとは限らないことです。
燃油サーチャージの差額と取消手数料だけで損得を判断せず、希望便の空席を失う可能性も含めて考える必要があります。発券済みの航空券は、取り消しや変更をしない限り、燃油サーチャージが下がっても差額が自動的に戻るわけではありません。
同じ日程の有償ビジネスクラスと比較
マイルを使った価値を確認するため、同じ日程のビジネスクラス往復運賃も調べました。いずれも夫婦2人分の金額です。
| 航空会社 | 2人分の有償運賃 | 特典航空券の現金負担との差 |
|---|---|---|
| JAL | 1,675,540円 | 1,323,420円 |
| ANA | 1,588,277円 | 1,236,157円 |
| エールフランス | 1,397,160円 | 1,045,040円 |
同じ日程の有償航空券の検索結果を見る



比較対象のJALは、今回予約した便と同じ日程の有償航空券です。ANAとエールフランスは、同じ日程で選べた別の航空会社として参考にしています。
有償運賃は検索時点、空席状況、変更・払い戻し条件、予約クラスなどで変わります。また、有償航空券では搭乗に応じたマイル積算がある場合もあるため、特典航空券とすべての条件が同じとは限りません。
それでも、今回のJAL有償運賃167万円台に対し、実際の現金支払いは35万円台。差額の1,323,420円分を228,000マイルで置き換えた計算になります。
以前、ANAマイルを使って夫婦2人で同じ羽田―パリ線のビジネスクラスを往復した際の費用は、ANAマイルでパリ往復ビジネスクラスを発券した記録にまとめています。発券時期や燃油サーチャージが異なるため、今回のJAL便とは前提を分けて比較してください。
今回のJALマイルは1マイル約5.8円で使えた
マイルの利用価値は、有償航空券の金額から、特典航空券で実際に支払った税金・燃油サーチャージなどを差し引き、使用マイル数で割って計算しました。
(1,675,540円-352,120円)÷228,000マイル=約5.80円/マイル
有償航空券の総額だけを228,000マイルで割ると、特典航空券でも必要だった352,120円の支払いが抜けてしまいます。そのため、現金負担を差し引いてから計算するほうが実態に近いです。
同じJAL便を基準にした場合は約5.80円。別の航空会社を選ぶ可能性も含めて保守的に見ると、次のようになります。
| 比較対象 | 計算式 | 1マイルあたりの参考価値 |
|---|---|---|
| 同じJAL便 | (1,675,540円-352,120円)÷228,000 | 約5.80円 |
| ANA | (1,588,277円-352,120円)÷228,000 | 約5.42円 |
| エールフランス | (1,397,160円-352,120円)÷228,000 | 約4.58円 |
ANAとエールフランスは同一便ではないため、JALマイルの正式な評価額ではありません。「もし別の航空会社の有償航空券を買っていたら」という比較に使う参考値です。
また、この計算には有償航空券で獲得できた搭乗マイル、運賃条件の違い、クレジットカード年会費などは含めていません。あくまで、今回の検索結果と実際の支払額から求めた単純な利用価値です。
1マイル2円で考えた場合の実質コスト
マイルは無料で手に入るものとして考えるだけでなく、貯めるためのコストも見ておきたいところです。
仮にJALマイルを1マイル2円として試算すると、今回の228,000マイルは456,000円相当です。
- JALマイルの仮定コスト:228,000マイル×2円=456,000円
- 税金・燃油サーチャージなど:352,120円
- 夫婦2人分の実質コスト:808,120円
- 同じJAL便の有償運賃との差額:1,675,540円-808,120円=867,420円
1人あたりでは404,060円です。
この「1マイル2円」は比較のために置いた仮定であり、JALマイルを一律2円で直接購入できるという意味ではありません。マイルをどのように貯めたかによって、実際の負担額は変わります。
予約したJALパリ線はA350-1000の新型ビジネスクラス
今回予約した羽田―パリ線は、JALの新型機材A350-1000での運航が予定されています。
JAL公式では、羽田―パリ線のJL045便・JL046便について、A350-1000の運航スケジュールを案内しています。ただし、使用機材は運航状況などによって変更される可能性があるため、搭乗前に予約詳細画面で確認が必要です。
A350-1000のビジネスクラスは、1-2-1配列のドア付き個室型。JAL公式では、座席数54席、24インチモニター、最大約198cmのフルフラットベッドと案内されています。
- 座席配列:1-2-1
- 座席数:54席
- プライバシーを確保できるドア付き座席
- フルフラット時のベッド長:最大約198cm
- 個人モニター:24インチ
今回の記事は発券時点の記録であり、A350-1000のビジネスクラスに実際に搭乗した感想ではありません。搭乗後に、座席や機内食などは改めてまとめる予定です。
同じ機材のファーストクラスについては、すでにJAL A350-1000新型ファーストクラスの搭乗記で実際の利用体験を紹介しています。また、以前利用した旧型777-300ERのビジネスクラスは、JL045羽田―パリ線のJAL SKY SUITE搭乗記で確認できます。
JAL公式|羽田―パリ線A350-1000運航スケジュール
JAL公式|A350-1000ビジネスクラスの座席仕様
JALマイルを夫婦2人分貯めるときに考えたいこと
パリ往復のビジネスクラスを夫婦2人分、基本マイル数で予約するには228,000マイルが必要です。金額だけ見ると遠く感じますが、マイルは飛行機に乗る以外にも貯められます。
私の場合は、クレジットカードの利用だけに頼らず、ポイントサイトや交換レートアップキャンペーンも組み合わせています。
具体的な流れは、モッピーでJALマイルを貯める方法と交換時の注意点にまとめています。
ただし、ポイント欲しさに不要なサービスを申し込んだり、必要のない支払いを増やしたりしては意味がありません。旅行の予定、使いたい路線、必要マイル数を先に決め、日常の支出や無理のない案件から積み上げることが大切です。
夫婦2人分のヨーロッパ行き特典航空券をどのように考えているかは、夫婦2人でヨーロッパへ行くためのマイルの貯め方・使い方でも紹介しています。
JALマイルでパリのビジネスクラスを予約するときのよくある質問
JALマイルでパリ往復ビジネスクラスは何マイル必要ですか?
基本マイル数で予約できる場合は、1人片道57,000マイル、往復114,000マイルです。夫婦2人なら往復228,000マイルになります。ただし、特典航空券PLUSでは空席状況に応じて必要マイルが増えます。
JALのパリ線ビジネスクラスを2人分予約できますか?
今回、夫婦2人分を往復とも基本マイル数で予約できました。ただし、2名分の空席が常にあるわけではなく、搭乗日や予約時点の空席状況によって異なります。
特典航空券でも燃油サーチャージは必要ですか?
JALマイルを使ってJAL国際線を予約する場合、原則として燃油サーチャージ、空港税、航空保険特別料金などが別途かかります。今回の現金負担は、夫婦2人の往復で352,120円でした。
パリ発の燃油サーチャージも日本円で計算されますか?
パリ発の区間を独立した片道航空券として発券する場合は、欧州発のユーロ建て設定額が適用されます。日本発の往復航空券と同じ計算にはならないため、旅行開始国と予約画面の内訳を確認してください。
JALマイルの価値は1マイルいくらでしたか?
同じ日程のJAL有償航空券1,675,540円から、特典航空券の現金負担352,120円を差し引き、228,000マイルで割ると、1マイルあたり約5.80円です。
JAL国際線特典航空券のキャンセル料はいくらですか?
航空券1冊につき3,100円です。今回のように2人分の往路・復路を片道ずつ別発券した場合、すべて取り消すと4冊分で12,400円になります。
予約したJALのパリ線は必ずA350-1000ですか?
A350-1000での運航が予定されていても、使用機材は変更される可能性があります。最新の機材はJAL公式の運航スケジュールと予約詳細画面で確認してください。
まとめ|JALマイルで夫婦2人のパリ往復ビジネスクラス
今回、JALマイルで夫婦2人分の羽田―パリ往復ビジネスクラスを予約した結果は、次のとおりです。
- 必要マイル:夫婦2人往復で228,000マイル
- 現金の支払い:352,120円
- 1人あたり:114,000マイル+176,060円
- 同じJAL便の有償運賃:1,675,540円
- JALマイルの利用価値:約5.80円/マイル
- 1マイル2円と仮定した実質コスト:夫婦2人で808,120円
燃油サーチャージと諸税だけで35万円を超えたため、特典航空券だから手放しで安いとは言えません。それでも、同じ便の有償航空券と比べると、基本マイル数で夫婦2人分を確保できた価値は大きかったと感じています。
マイルを使うか判断するときは、必要マイル数だけでなく、燃油サーチャージ、空港税、有償運賃、マイルを貯めるための費用まで合わせて比較してみてください。


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