オランダのアムステルダム・スキポール空港(AMS)から日本へ帰るとき、航空券に含まれる出国税や空港使用料はいくらなのでしょうか。オランダでは国の航空旅客税(vliegbelasting)と、空港が航空会社へ請求する旅客サービス料金・保安料金を分けて考える必要があります。
先に結論:2026年のオランダ航空旅客税は、オランダの空港から出発する対象旅客について1人30.25ユーロです。スキポール空港には別途、2026年4月1日からの旅客サービス料金と保安料金があり、通常の出発旅客と乗継旅客とで区分が異なります。30.25ユーロは航空券の税金・手数料の総額ではありません。
【2026年10月更新】以前の記事で紹介した旅客サービス料24.15ユーロ、保安料17.08ユーロ、航空旅客税29.05ユーロ、合計70.28ユーロは2026年の適用額ではないため、現行の料金目安としての掲載を終了しました。以下はオランダ税務当局とスキポール空港が公表した資料による2026年の金額です。
オランダの出国税はいくら?2026年の航空旅客税は30.25ユーロ
オランダでは、国内の対象空港から航空機で出発する旅客に対して航空旅客税(vliegbelasting)が設けられています。税金を申告・納付するのは空港運営者ですが、航空会社を通じて航空券の価格に反映されます。
| 対象年 | 航空旅客税(対象旅客1人当たり) |
|---|---|
| 2024年 | 29.05ユーロ |
| 2025年 | 29.40ユーロ |
| 2026年 | 30.25ユーロ |
2026年の税率は、航空券を2026年1月1日より前に購入した場合にも適用するとオランダ税務当局は案内しています。税の対象は原則2歳以上の出発旅客で、所定の乗継旅客は航空旅客税の対象外です。
出典:オランダ税務当局(Belastingdienst)・航空旅客税
スキポール空港の旅客サービス料金・保安料金【2026年4月改定】
アムステルダム・スキポール空港には、国の航空旅客税とは別に、航空会社向けの旅客サービス料金(Passenger Service Charge)と保安料金(Security Service Charge)があります。空港公式の2026年4月1日適用料金表における、通常の旅客ターミナルであるSchiphol Centreの金額は次のとおりです。
| 料金項目 | スキポール発の通常旅客 | 条件を満たす乗継・通過旅客 |
|---|---|---|
| 旅客サービス料金 | 28.05ユーロ | 11.78ユーロ |
| 保安料金 | 21.37ユーロ | 11.94ユーロ |
2026年4月1日から適用。上表はSchiphol Centreの航空会社向け料金で、一般航空向けのSchiphol Eastには異なる旅客サービス料金があります。また、空港公式資料では2歳未満の旅客等は上記料金の対象外とされています。
注意:この表は空港が航空会社へ請求する料金の内訳です。航空券の税金・料金明細に必ず同じ名称・同額で表示されるとは限りません。航空旅客税30.25ユーロと表の金額を単純に加えたものを、すべての旅客に共通する「諸費用合計」としては扱いません。
出典:スキポール空港公式「Charges and Conditions, 1 April 2026」(Article 6、PDFの8〜9ページ)
アムステルダムで乗り継ぐ場合、航空旅客税はかかる?
オランダの航空旅客税は、対象空港から新たに旅行を始める旅客が基本的な課税対象です。所定の乗継旅客は航空旅客税が免除されるため、アムステルダムを出発地とする旅程と、外国からスキポール空港を経由する旅程では扱いが異なることがあります。
| 旅程例 | 航空旅客税の基本的な考え方 |
|---|---|
| アムステルダム(AMS)→東京 | オランダ発のため、対象旅客は2026年30.25ユーロ |
| パリ→アムステルダム→東京 | 所定の乗継条件を満たせば、オランダ航空旅客税は対象外 |
| 東京→アムステルダムで旅行を終了 | オランダへの到着のみでは、オランダ発の航空旅客税は課されない |
スキポール空港の料金規定では、乗継旅客は、異なる航空機または異なる便名へ乗り継ぎ、到着便と出発便の間隔が24時間以内などの条件を満たす旅客として定義されています。ただし、国の税金と空港料金では適用規定が同一とは限りません。別切り航空券や空港からいったん出る旅程を、無条件に免税の乗継として扱わないことが重要です。
また、航空旅客税が免除されても、空港の乗継旅客向け施設料金や保安料金まで無料になるわけではありません。実際の金額は予約画面の税金・料金明細を確認してください。
2027年からオランダの航空旅客税は距離別に変更予定
オランダでは、2027年1月から航空旅客税を一律料金から飛行距離に応じた3段階の税率へ変更する制度が進められています。2026年10月時点で、政府は次の水準を案内しています。
| 距離区分 | 2027年向けの政府公表額 |
|---|---|
| 短距離(EU域内を含む、約2,000kmまで) | 31.04ユーロ |
| 中距離(約2,000〜5,500km) | 49.87ユーロ |
| 長距離(約5,500km超) | 59.43ユーロへの変更案 |
重要:長距離区分は、成立済みの制度に基づく2027年向け税率74.81ユーロを、59.43ユーロへ引き下げる政府提案が2026年10月時点で審議中です。59.43ユーロを現時点の確定税率として扱わないでください。2027年にオランダ発日本行きなどの長距離航空券を購入する場合は、最終的な法改正と適用税率を改めて確認する必要があります。
出典:オランダ政府・航空課税の制度変更/オランダ政府Business.gov.nl・長距離税率の変更案
特典航空券でも現金負担は必要?
オランダ発の便をマイルで発券しても、航空旅客税や空港関連料金が自動的に免除されるわけではありません。さらに航空会社によっては、燃油サーチャージなどが加わります。
例えばKLMなどを利用する場合も、必要マイル数と税金・料金・航空会社の費用を分けて比較することが重要です。航空券の最終支払額や内訳は、予約・発券画面で確認してください。
特典航空券の費用の考え方は、特典航空券でもお金はかかる?税金・燃油サーチャージ・手数料で詳しく解説しています。
オランダの出国税・空港税についてよくある質問
Q. 2026年のオランダ出国税はいくらですか?
国が定める航空旅客税は、対象となる出発旅客1人につき30.25ユーロです。これとは別にスキポール空港の旅客・保安料金などがあり、航空券全体の諸費用は旅程によって異なります。
Q. ビジネスクラスやファーストクラスだと税金は高くなりますか?
2026年のオランダ航空旅客税は、英国APDとは異なり、座席クラスだけで税率が高くなる仕組みではありません。ただし、航空会社独自の料金や運賃、実際の諸費用総額が同じになるとは限りません。
Q. 2027年の日本行きは59.43ユーロになりますか?
2026年10月時点では政府の変更案であり、最終確定していません。長距離向け税率を74.81ユーロから59.43ユーロへ変更する提案の審議状況と、発券時の表示をご確認ください。
まとめ|オランダの税金と空港料金は分けて確認
2026年のオランダ航空旅客税は対象旅客1人当たり30.25ユーロです。スキポール空港の2026年4月改定料金では、旅客サービス料金・保安料金が出発旅客と乗継旅客で異なり、国の税金とは別に設定されています。
旧記事にあった70.28ユーロは2026年の諸費用総額として使用できません。2027年には距離別課税への変更も控えていますが、長距離向けの改正税率は未確定です。最終的な支払額は、予約する航空券の税金・料金明細で確認してください。
ほかの国の制度はヨーロッパ各国の航空税・空港料金比較で整理しています。国ごとに税金と空港料金の計算方法が異なるため、旧料金の単純なランキングではなく、実際の旅程に沿って比較するのがおすすめです。
それではみなさま、素敵な旅を!
制度確認日:2026年10月29日。オランダ税務当局、スキポール空港の2026年公式料金表、オランダ政府の2027年課税制度に関する情報を参照しています。2027年長距離向けの税率変更案は未確定です。



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