Aviosのセール時にコツコツ(というかガッツリ)買っているAviosの使い道を考えていまして。
本来であれば、特典航空券の空席保証があるフィンエアーを使ってロヴァニエミへオーロラを見に行くとか、北欧旅行をしたいなと計画していました。
ただ、なかなか都合がつかず、気づけば Avios の有効期限も気になるタイミングに。
- ブリティッシュエアウェイズ:36ヶ月
- カタール航空:36ヶ月
- フィンエアー:18ヶ月
というように、Aviosは航空会社ごとに有効期限ルールが違うものの、航空会社間で移行ができます。
そのぶん「どこに置いておくか」「いつまでに使うか」をきちんと考えないと、うっかり失効させてしまうリスクもあります。
【Avios】移行方法と注意点まとめ|対応航空会社一覧【2025年版】
そこで今回は、毎年行っているヨーロッパ旅行にカタール航空のQスイートで行けないか? という視点で、日本〜ヨーロッパ間のカタール航空ビジネスクラス特典航空券についていろいろ調べてみました。
この記事は、自分の備忘録+どなたかの参考になればというメモです。
カタール航空の必要Avios数
まずは、カタール航空の片道ビジネスクラスでざっくりどれくらいのAviosが必要かを整理します。
オフピーク目安
- 東京(HND/NRT)〜 ドーハ(DOH):60,000 Avios〜
- 東京(HND/NRT)〜 ヨーロッパ(パリ・ミラノ・バルセロナなど):80,000 Avios〜


通常時(ピーク)目安
- 東京(HND/NRT)〜 ドーハ(DOH):75,000 Avios〜
- 東京(HND/NRT)〜 ヨーロッパ(パリ・ミラノ・バルセロナなど):96,000 Avios〜


あくまで「目安」ですが、
東京〜ヨーロッパのビジネスクラスは片道一人あたり 80,000 Avios 前後がカタログ値、というイメージです。
※実際の必要数は日付・便・クラス・空席状況などで変わるので、
最終的には検索して数字を確認するしかないというのが正直なところです。
現実的に必要なAvios数
東京〜ドーハはまだ現実的
東京(HND/NRT)〜ドーハ(DOH)に関しては、
60,000 Avios前後で行けそうな日程もそこそこ見つかりました。
問題は、その先東京〜ヨーロッパ(パリ・ミラノ・バルセロナなど)です。
東京〜ヨーロッパは難易度が高い
実際に検索してみると、
- カタログ上はオフピーク 80,000、ピーク 96,000 Avios という数字も見えますが
- 検索して出てくる現実的な日程の多くは、トータル 160,000 Avios くらい必要な日が大半
という印象でした。
つまり、
- 「片道 16,000 Avios × 2人」で合計320,000 Avios
- これを往復で考えると、あっという間に何十万Avios単位の世界になる
ので、バイマイル前提だと現実的ではない日程もかなり多いというのが本音です。
しかも、必要Avios数が少なくなる96000Avios × 2人の192000Aviosのケースだと
- 深夜の乗り継ぎ
- 10時間以上の長時間トランジット
といった条件がセットで付いてくることも多く、
「数字だけ見るとお得だけど、実際の旅程としては微妙」というパターンも目立ちました。
なお、オフピーク枠での空席は自分の見た範囲では見つけられていません。
まとめると、「カタログ値の必要Avios」と「実際に取りやすい日程の必要Avios」はかなり違う印象でした。
特典航空券のキャンセル・変更手数料について

カタール航空の特典航空券(Avios利用)のキャンセル・変更手数料は、
キャンセルと変更で同額のようです。
- 出発24時間以上前:25USドル
- 出発24〜3時間前:100USドル
このあたりは公式ルールとして明記されているものの、
- Web上で完結できるのか
- 電話でしか受け付けてくれないケースがあるのか
など、実際の手続きフローはまだ自分でも完全には把握できていません。
特典航空券=「自由に変更し放題」というイメージを持たれがちですが、
実際には手数料や空席状況の制約があるので、
できるだけ旅程を固めてから発券したほうが安心だと感じました。
カタール航空もビジネスクラスの座席指定は基本有料

カタール航空では、ビジネスクラスであっても座席指定は有料です。
最近こういう会社が増えていますよね。
代表的なところで言えば、
- ブリティッシュエアウェイズ
- エールフランス
なども、ビジネスクラスの座席指定が有料(あるいは一部のみ無料)になっています。
(エールフランスの座席指定については、過去記事でも触れています)
【エールフランス】新型ドア付き個室のビジネスクラスを発券!有料の座席指定、ラウンジなど調べてみた【CDG-HND】
【エールフランス】新型シートに乗りたい!ビジネスクラスでも座席指定が有料、最高峰に高い空港税でお悩み
試しに座席指定料金を見てみた

今回、カタール航空の特典航空券発券画面で座席指定を試してみたところ、
- 東京〜ドーハのQスイート区間:1人あたり 17,000〜19,000 円くらい
- ドーハ〜ヨーロッパ区間:1人あたり 15,000〜17,000 円くらい
といった表示でした(座席位置や為替で変動します)。
予約直前まで進めてみた感じだと、
- 2名分で合計 約69,000円 の座席指定料金
- 1人あたりにすると 約34,500円 くらいかかりそうなイメージです。
Qスイートは座席位置によって快適さがかなり変わるので、
「2人並び」「窓側」などにこだわると、どうしても費用がふくらみます。
ステータスがあれば座席指定も無料になる
もちろん、カタール航空の自社ステータスを持っていれば、
ランクによって座席指定が無料になる場合があります(どのランク以上からかは未確認です)。
個人的に朗報だなと思ったのは、
ワンワールドのステータスでも同様の恩恵が受けられるという点です。
つまり、
同じワンワールドのJALでステータス(JGCなど)を持っていれば、座席指定が無料になるケースがあるということです。
今回自分が試した際も、発券画面上に
- 「Seat selection included」
と表示されており、実際に座席を選んでも追加料金が表示されませんでした。
全ての座席で試したわけではないので断定はできませんが、
JGC=ワンワールドサファイアのステータスのおかげで、約7万円近い座席指定料金が無料になっている可能性が高い
と感じています。
幸い、私はJGC本会員+妻が家族会員なので、
2名分の座席指定料金・約69,000円が浮く計算になります。
持っててよかった、JGC。
(発券完了後に、本当に請求が0円だったかは改めて確認し、必要であれば別記事または本記事に追記する予定です。)
特典航空券利用時の条件
カタール航空の特典航空券予約画面で表示されていた条件は、ざっくり以下の通りです。
- 預け入れ荷物:40kgまで
- 個数の表記はなく、「重量制」のような書かれ方でした(1個か複数かは要確認)
- 手荷物(機内持ち込み):2個まで、合計15kg以内
- ラウンジアクセス:ビジネスクラス利用でアクセス込み
他の航空会社でもそうですが、
ビジネスクラス=必ずラウンジに入れるわけではないチケットも存在します。
たとえばエールフランスでは、ビジネスクラスでも一部運賃ではラウンジアクセスが含まれないケースもあるので、
今回のようにラウンジ込みの条件は、個人的にはありがたいと感じました。
特典航空券の場合は無料のトランジットホテルは使えない
カタール航空では、乗り継ぎ時間が8〜24時間以上ある場合に使える
無料のトランジットホテルサービス(空港送迎付き)があります。
ただし、特典航空券は対象外です。
これはまあ、当然と言えば当然かもしれません。
さらに、
- そもそも乗り継ぎ時間が短い便がある場合は対象外
- 条件を満たしていても、適用条件がなかなか厳しい
など、「狙って使う」というよりは、条件がたまたま揃った時に使えるサービスという印象でした。
今回調べた「必要Avios数が少ないルート」は、
だいたい乗り継ぎ時間がかなり長くなる行程だったので、
「もしかして無料トランジットホテルが使えるのでは?」と期待して調べてみたところ、
やはり特典航空券は対象外というオチでした。
詳しくは公式ページがあるので、必要な方はチェックしてみてください。
https://www.qatarairways.com/ja-jp/hia-hamad-international-airport/transit-accommodation.html
有償航空券との比較(1人あたりのAvios単価を計算し直す)
1人あたりの「有償」と「特典」をそろえる
まず、有償のケース:
- NRT–DOH–ヨーロッパ ビジネスクラス往復
- 2名分で約1,400,000円
→ 1人あたり 約700,000円
次に、特典航空券のケース(今回の想定):
- 必要Avios:192,000 Avios(1人あたり往復)
- 諸税・サーチャージ:約77,000円(2名分合計だったので)
→ 1人あたり 約38,500円 - 座席指定:約69,000円(2名分合計だったので)
→ 1人あたり 約34,500円(ステータスなしで払うと仮定)
つまり、1人あたりの現金負担イメージは、
- 38,500円(諸税)+ 34,500円(座席指定)
= 約73,000円
となります。
1Aviosあたりの価値
1人あたりで比較すると、
- 有償なら:約700,000円
- 特典なら:192,000 Avios + 現金73,000円
と考えられるので、
Aviosで賄っている価値 ≒
700,000円 − 73,000円 = 約627,000円分
この627,000円を192,000 Aviosでカバーしているとすると、
- 627,000 ÷ 192,000 ≒ 1Avios ≒ 3.2〜3.3円
くらいで使えている計算になります。
JGCで座席指定が無料になる場合
さらに、自分のように JGCステータスのおかげで座席指定が無料になりそうなケースでは、
- 現金負担は、ほぼ 諸税の38,500円のみ
となるので、
Aviosで賄っている価値 ≒
700,000円 − 38,500円 = 約661,500円分
661,500円 ÷ 192,000 Avios ≒ 1Avios ≒ 3.4〜3.5円というイメージになります。
こうしてみると、取得単価の高いAviosはあまりお得に使える感じではなさそうですね。。
問題のAviosをどう貯めるか?
日頃のカード決済やポイ活、またはマリオットボンヴォイのポイント移行などでしょうか。
ここに関しては私はそこまで力を入れてません。
Aviosに関しては、バイマイルで買ってしまうことが多いです。
【最大 45% ボーナス】カタール航空 Avios セール情報まとめ【バイマイル 2025年12月】
【最大50%OFF】フィンエアーAvios割引+10%ティアポイントセール開催中【バイマイル2025年11月】
【ブリティッシュ・エアウェイズ】Avios 40%ボーナスセール【バイマイル 2025年9月】
ヨーロッパ旅行の搭乗記 参考
今回のカタール航空は調べただけで終わってますが、直近の旅行をご参考までに。
前回のフランス渡航はエールフランスで行きました。
【エールフランス AF186】パリ〜羽田 新型ビジネスクラス搭乗記 BOEING 777-300ER【CDG-HND 2025年7月】

【エールフランス AF187】羽田〜パリ 新型ビジネスクラス搭乗記 BOEING 777-300ER【HND-CDG 2025年7月】

その前はJALとエールフランスの組み合わせです。
【JAL JL045】羽田〜パリ 国際線ファーストクラス搭乗記 SKY SUITE BOEING 777-300ER【HND -CDG】
【エールフランス AF282】パリ〜羽田 新型ビジネスクラス搭乗記 BOEING 777-300ER【CDG-HND2025年1月】

その前はJALで行き、帰りはエールフランスをキャンセルしてANA便を利用。
【JAL JL045】羽田〜パリ ビジネスクラス搭乗記 SKY SUITE BOEING 777-300ER【HND -CDG】
【ANA NH216】パリ〜羽田 ビジネスクラス搭乗記 BOEING 787-9【CDG – HND】
JALは片道発券ができるので重宝してましたが、取れるかは別としてANAも今後は片道発券ができるようになりましたね。

まとめ
今回は、カタール航空のQスイートをAviosで発券したいと思い立って、
- 必要Avios数の目安
- 現実的に出てくる必要数
- キャンセル・変更手数料
- 座席指定の料金と、ステータスによる無料化
- 手荷物・ラウンジの条件
- 無料トランジットホテルの可否
- 有償とのコスパ比較(1人あたりベースで再計算)
あたりを自分なりに整理してみました。
基本的には公式サイトの情報や実際の検索結果をもとに書いていますが、
ルール変更があったり、私の理解不足や誤記もあるかもしれません。
お手数ですが、実際に発券される際、検討される際は必ずご自身で最新の条件をご確認ください。
そして、かなしいオチとして——
この記事を書いている間に狙っていた日の特典航空券の枠はなくなりました。ガーン。
ということで、今回はカタール航空での発券までは至らず、別の航空会社で発券することになりそうです。
そのあたりも、実際に発券・搭乗したらまた別記事でまとめようと思います。
この記事が、これからAviosを使ってカタール航空のQスイートを狙おうとしている方の、
「事前チェックリスト」的なものになれば幸いです。
それではみなさま、素敵な旅を!


コメント